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【サントル・ヴァル・ド・ロワール観光】ピカシェットの家観光ガイド|基本情報・アクセス・見どころ

サントル・ヴァル・ド・ロワール
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ピカシェットの家は、一人の男性の情熱が生んだアール・ブリュットの傑作です。

美術や建築の教育を受けたわけでもなく、ただひたすら自分の内から湧き上がる衝動に従って制作しました。

この記事では、シャルトルの穴場観光スポット「ピカシェットの家」について詳しく解説していきます。

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ピカシェットの家(Maison Picassiette)とは

ピカシェットの家は、シャルトルの中心部から少し離れた住宅街サン・シェロン地区にあります。

長い年月をかけて、レイモン・イジドールが陶器とガラスの破片を使ってインスピレーションの赴くままに作り上げた家で、「アール・ブリュット*の傑作」といわれています。

アール・ブリュット*とは、正規の美術教育を受けず独学で技術を身につけ、既成概念にとらわれず自由に表現した芸術作品のこと

内外の壁はもちろん、天井、床、家具、そして庭に至るまで、ありとあらゆる場所をモザイクで覆い尽くしました。


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レイモン・イジドールとは(Raymond Isidore)

レイモン・イジドールは、1900年9月8日にシャルトルの貧しい家庭に8人兄弟の7番目として生まれました。

初等教育を受けた後、鋳物師、鉄道員、市立劇場の小道具係などの仕事を転々とし、1935年にシャルトル市の道路整備員として採用されました。

1949年にはサン・シェロン墓地で清掃員として勤務し、1958年に退職するまでその職に就きました。

1924年、レイモンは11歳年上で、3人の子の母親であったアドリエンヌ・ロランと結婚します。

彼らは土地を購入し、1930年にレイモンは家を建てました。

1938年、家の装飾を思い付いたレイモンは、ガラスや陶器の破片を集め、それらを使ってモザイクを作り、床や天井、壁など部屋の至る所にモザイクを敷き詰めました。

また壁画や彫刻の制作もしました。

毎日何kmも歩き回り、「ピカシエット」というあだ名がつけられ、時には嘲笑されることもありました。

Picassietteピカシエットは「pique-assiette」からの造語です。
piqueピック 」は「つまみ取る」、「assietteアシエット」は「皿」という意味で、
「人の皿からつまみ取る」、つまり「施しを受ける人」という意味合いになります。

周囲の人々から軽蔑され、時には狂人呼ばわりされることもありましたが、彼の作品を評価する人も現れ、そんなときレイモンは喜んで自宅を案内しました。

1956年、母屋の裏手に礼拝堂と夏の別荘を建設し、隣接する土地を購入して庭を作りました。

1962年、レイモンの最後の作品となる「精霊の墓」を作りました。

彼の生涯をかけたモザイク装飾は、亡くなる直前まで続きました。

1964年9月6日、レイモン・イジドールは64歳でこの世を去りました。

1981年にシャルトル市はピカシエットの家を買い取り、1983年11月にピカシエットの家は歴史的建造物に指定されました。

ピカシェットの家の基本情報

住所:22 Rue du Repos, 28000 Chartres 地図
公式HP:https://www.maison-picassiette-chartres.com/

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営業時間

2025年2月8日〜2026年1月4日
【2月】〈水〜土〉10:00-18:00〈日〉12:00-18:00
【3月〜11月】〈月〉12:00-18:00〈火〜土〉10:00-18:00〈日・祝〉12:00-18:00
【12月〜1月4日】〈水〜土〉10:00-18:00〈日〉12:00-18:00

定休日

12月25日、1月1日、1月5日〜2月上旬

料金

〈3・4・11・12月〉
大人9€
子供(6〜17歳)5€
6歳未満無料

〈5・6・9・10月〉
大人10€
子供(6〜17歳)6€
6歳未満無料

〈7・8月〉
大人12€
子供(6〜17歳)7€
6歳未満無料

ピカシェットの家の行き方

ピカシェットの家は、TER(フランス国鉄SNCFの特急列車)や車でアクセスすることができます。


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パリからTER(フランス国鉄SNCFの特急列車)で行く場合

パリのモンパルナス(Montparnasse)駅からシャルトルChartres駅下車
所要時間約1時間10分
シャルトル駅からピカシェットの家まで徒歩約35分
または4番バス停Gare-NicoleからPicassiette下車 所要時間約10分
バス停Picassietteからピカシェットの家まで徒歩約3分

パリから車(レンタカー)で行く場合

パリからピカシェットの家までの走行距離約90km
所要時間約1時間30分
※有料区間を含む

フランスでレンタカーを利用するには、事前に国際免許証の取得が必要です。
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ピカシェットの家の入場方法

ピカシエットの家は、住宅街の路地裏にあります。

入り口は奥まったところにあり、うっかりすると通り過ぎてしまいますが、入り口の手前に小さな看板が出ています。

ピカシェットの家の所要時間

ピカシェットの所要時間は30分程度です。

ガイド付きの場合には、1時間程かかります。

ピカシェットの家の見どころ

「アール・ブリュットの傑作」といわれるピカシェットの家は、シャルトルの中心部から少し離れた場所にあります。

作業に費やした時間は33年、使われた破片の数は約400万個、重さは約15トンといわれています。

レイモンの作品は、妻アドリエンヌ、シャルトルの街、シャルトル大聖堂、自然、動物、花への愛の物語で、聖母マリアと地上の母マリアに対する愛の表現でもありました。

母屋(La maison principale)

レイモンは1938年から家の内装に取り掛かりました。

絵葉書を模写してフレスコ画を描き、モザイクで装飾を施しました。

生活空間として暮らしていた小さな3つの部屋を見学することができますが、建物の中に入ることはできません。
※当サイトでは、シャルトル市とピカシエットの家に事前に撮影の許可をいただき、建物の中に入って撮影をさせていただいております。

ダイニングキッチンの壁画には、モン・サン・ミッシェルが描かれており、食卓、食器棚、オーブン、配管にもモザイクが施されています。

子供部屋には、モザイク装飾の素敵な椅子が3脚並んでいました。

寝室の壁画には夜のシャルトル大聖堂が描かれており、モザイクで装飾されたベッドやミシンが置かれています。

礼拝堂(La chapelle)

レイモン・イジドールは信仰心の深い人でした。

1953年から1956年にかけて、母屋のすぐ隣に小さな礼拝堂が建てられました。

黒の中庭(La cour noire)

黒い玉座が置かれた中庭で、シャルトル大聖堂を中心に各地の大聖堂や教会が描かれています。

壁の上には、立体的に作られたシャルトル大聖堂も飾られています。

夏の家(La maison d’été)

夏の家は礼拝堂と同時期に建てられ、居住空間を拡張する目的で建てられました。

夏の家と庭をつなぐ壁画にはモナ・リザが描かれています。

庭(Le jardin)

エッフェル塔
天空の精霊の玉座

庭は2つのエリアで構成されています。

1つは彫刻が並ぶ庭で、モザイクの銅像やエッフェル塔が飾られています。

もう1つは「エルサレム広場」と名付けられた庭で、天空の精霊の玉座が置かれています。

精霊の墓(Le tombeau de l’esprit)

1962年に建てられた精霊の墓は、レイモンの最後の作品となりました。

美しいモザイクと敬虔な碑文で彩られています。

この頃のレイモンは、精神病院への入退院を繰り返しています。

1964年9月6日、レイモンは暴風雨の中を徘徊し、道端で憔悴した姿で発見され、翌朝64歳で息を引き取りました。

ミュージアムショップ

ピカシェットの家は、ミュージアムショップも併設しています。

マグネットやマグカップ、手鏡、Tシャツ、トートバッグ、文房具、関連書籍、モザイクの置物など、ピカシェットの家でしか手に入らないオリジナルグッズが手に入ります!

ピカシェット(レイモン・イジドール)のお墓

サン・シェロン墓地

64歳で人生の幕を閉じたレイモン・イジドールは、サン・シェロン墓地に妻アドリエンヌと共に眠っています。

明るく広々とした公園墓地で、ピカシェットの家から徒歩約5分の場所にあります。

モザイクの案内

ピカシェットの家から道路にモザイクの案内があるので、それに従って歩いていきましょう。

墓地は区画整理されており、イジドール夫妻のお墓は14区画にあります。

墓石はモザイクで装飾されており、一際目立つ存在となっています。

レイモンのお墓からは、なんとシャルトル大聖堂が望めます!

まとめ

レイモン・イジドールは建築家、建設者、画家、モザイク作家という非凡な才能の持ち主で、唯一無二の作品を残しました。

ピカシェットの家はシャルトルの主要観光スポットではありませんが、世界遺産とはまた違った魅力のある歴史的建造物ですので、お時間に余裕のある方はぜひ足を運んでみてください!