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【パリ観光】ノートルダム大聖堂観光ガイド|基本情報・アクセス・予約方法・見どころ

パリ
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ノートルダム大聖堂はパリを訪れたら絶対に外せない観光名所です!

2019年4月15日の火災により大きな被害を受け、しばらく閉鎖されていましたが、2024年12月に一般公開が再開されました。

今回は、復活を遂げたノートルダム大聖堂について詳しく解説していきます。

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ノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Paris)とは

「白い貴婦人」の愛称で親しまれるノートルダム大聖堂は、フランス・カトリックの総本山で、聖母マリアに捧げられた聖堂です。

「ノートルダム」とは、直訳すると「我らが貴婦人」という意味で、聖母マリアを指します。

世界的に有名な大聖堂で、1991年に周辺の文化遺産とともに「パリのセーヌ河岸」としてユネスコの世界遺産に登録されています。


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ノートルダム大聖堂の歴史

ノートルダム大聖堂の歴史は6世紀まで遡り、前身となる聖堂が造られたのが始まりです。

1163年にパリ司教モーリス・ド・シュリーによって本格的な建設が始められ、完成までに200年の歳月を費やしました。

1250年に完成したノートルダム大聖堂は、ゴシック建築の最高傑作と称され、パリを象徴する建造物となりました。

フランス革命が勃発すると、ノートルダム大聖堂は攻撃の矛先となり、財宝の略奪や彫刻の破壊、尖塔の解体などの被害を受けました。

廃墟と化したノートルダム大聖堂は1795年に閉鎖され、長い間放置されました。

ジャック・ルイ・ダヴィッド《ナポレオン1世の戴冠式と皇妃ジョセフィーヌの戴冠》

しかし、1804年にナポレオン・ボナパルトがノートルダム大聖堂で戴冠式を行ったのを機に、再び注目を集めるようになります。

ヴィクトル・ユゴー

1831年にフランスの文豪ヴィクトル・ユゴーが小説「ノートルダム・ド・パリ」を発表すると、ノートルダム大聖堂の歴史的・芸術的価値が見直されるようになります。

1845年から1864年にかけて、建築家ウジェーヌ・エマニュエル・ヴィオレ・ル・デュクの指揮のもと大規模な修復工事が行われ、中世の美しい姿を取り戻しました。

ノートルダム大聖堂の様子はこちらの動画でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

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ノートルダム大聖堂の火災

2019年4月15日18時50分頃、ノートルダム大聖堂で火災が発生!

火は瞬く間に大聖堂の屋根に燃え移り、ノートルダム大聖堂は炎に包まれました。

出火からわずか1時間後には尖塔が崩壊し、屋根と屋根を支える木造構造の大部分が壊滅的な損傷を受けました。

400人を超える消防隊員が駆け付け、消火活動に努めました。

聖堂内には、聖遺物「いばらの冠*」「聖ルイのチュニック*」をはじめ、貴重な文化財や美術品がありました。

いばらの冠*とは、キリストが十字架刑に処せられたとき、頭にかぶせられていたとされる茨でできた冠

聖ルイのチュニック*とは、列聖された13世紀の国王ルイ9世が1238年にいばらの冠を納める際に着用されていたとされる服

消防隊員や教会関係者は、炎に包まれた現場から持ち出しに努め、多くの文化財や美術品が被害を免れています。

奇跡的にも尖塔を取り囲むように配置されていた12使徒を含む16体の銅像は、修復のため火災発生の数日前に外されていました。

翌16日10時までに鎮火し、ファサードと2つの塔、身廊内は延焼を免れました。

また巨大なパイプオルガンや「バラ窓」と呼ばれる3つのステンドグラスも無事でした。

瓦礫の中から発見された「風見鶏」

さらに火災数日後、崩落した尖塔の先端に取り付けられていた青銅製の「風見鶏*」が瓦礫の中で発見されました。

風見鶏*には、聖遺物(いばらの冠の一部や聖人ドニと聖女ジュヌヴィエーヴゆかりの遺物)が納められていました。

火災発生時、ノートルダム大聖堂はすでに閉館していたため、幸いにも観光客が巻き込まれることはありませんでした。

ただ消火活動中に警察官2人と消防隊1人が軽傷を負っています。

火災の原因については明確な結論が出ていませんが、火元は修復工事の行われていた場所で、人災によるものではないかと言われています。

火災後、世界各地から巨額の寄付金が集まり、5年8ヶ月に及ぶ再建工事を経て、2024年12月8日にノートルダム大聖堂の扉が再び開きました。

ノートルダム大聖堂の基本情報

住所:6 Parvis Notre-Dame – Place Jean-Paul II, 75004 Paris 地図
公式HP:https://www.notredamedeparis.fr/

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営業時間

【大聖堂】
月〜金 7:45-19:00(木22:00まで)
土・日8:15-19:30

【宝物館】
月〜土 9:30-18:00(木21:00まで)
日13:00-17:30

定休日

年中無休

料金

無料 ※宝物館は有料
オーディオガイド(フランス語、英語、スペイン語)6€

【宝物館】(チケットは宝物館入り口で購入してください)
大人12€
子供(12歳未満)・学生6€
障害者とその同伴者(証明書提示)無料

ノートルダム大聖堂への行き方

ノートルダム大聖堂は、メトロ(地下鉄)・RER(イル・ド・フランス地域圏急行)・バスなどの交通機関を使ってアクセスすることができます。

1番便利なのは、地下鉄で行く方法です。

メトロ(地下鉄)で行く場合

4号線Cité(シテ)駅またはSaint-Michel Notre-Dame(サン・ミッシェル-ノートルダム)駅下車 徒歩約2分

RER(イル・ド・フランス地域圏急行)で行く場合

RER B・C線 Saint-Michel Notre-Dame(サン・ミッシェル-ノートルダム)駅 徒歩約2分

バスで行く場合

47・87番 Notre-Dame – Quai de Montebello(ノートルダム-ケ・ド・モンテベロ)下車 徒歩約2分

ノートルダム大聖堂の予約方法

ノートルダム大聖堂は、パリの人気観光名所であるため大変混雑します。
※朝の早い時間帯は、比較的空いています。

入場は無料で、予約なしでも入場することができますが、混雑を避けるためノートルダム大聖堂では、事前予約推奨しています。

予約をしておけば、待ち時間が短縮され、指定した時間内に大聖堂に確実に入場することができます。

1日10,000~15,000件の予約が可能で、当日・翌日・翌々日のいずれかから選択することができます。

毎日1日分の予約枠がフランス時間の0時に追加されますので、こまめにチェックしてください。

予約の手順

  • ノートルダム大聖堂の公式サイトまたはモバイルアプリにアクセスする
  • 予約ポータルにアクセスする
  • 予約したい日と時間を指定する
  • デジタルチケットをメールで受け取る
Cathédrale Notre-Dame de Paris

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ノートルダム大聖堂の入場方法

中央のポルタイユ(門)から入場します。

見学ルートが設けられ、聖堂の北側から南側、つまり左から右へ時計回りに見学していきます。

宝物館の入り口は、聖堂内部の南側廊にあります。

ノートルダム大聖堂の所要時間

ノートルダム大聖堂の所要時間は30分間程度です。

宝物館もあわせて見学する場合、さらに10〜15分ほど時間に余裕を持って行くことをおすすめします。

ノートルダム大聖堂の見どころ

再建工事はまだまだ続く

パリのノートルダム大聖堂は、フランスの文豪ヴィクトル・ユゴーの不朽の名作「ノートルダム・ド・パリ」の舞台となった世界的にも有名な大聖堂です。

2019年4月15日にノートルダム大聖堂で起きた火災は記憶に新しく、炎と煙に包まれたノートルダム大聖堂の姿に多くの人々が衝撃を受けました。

世界各地から寄付金が集まり、5年8ヶ月に及ぶ再建工事を経て、2024年12月にノートルダム大聖堂の見学が再開されました。

再建工事がすべて完了するのは2030年頃といわれています。

ファサード

左から順に聖母マリア、最後の審判、聖アンヌのポルタイユ

全長127m、幅48m、高さ69mのノートルダム大聖堂は、ゴシック建築の傑作で、外観の美しさに目を奪われます。

中央のポルタイユ「最後の審判」

圧倒的な存在感を放つファサードは、中央の最後の審判、向かって左側の聖母マリア、右側の聖アンヌの3つのポルタイユ(門)で構成されています。

左側のポルタイユ「聖母マリア」
右から2番目が聖ドニ像

聖母マリアのポルタイユの左側の彫像には、聖ドニ(サン・ドニ)*を見ることができます。

聖ドニ(サン・ドニ)*とは、モンマルトルの丘で斬首された初代パリ司教聖ディオニシウスのこと
殉教した聖ドニは、自分の首を持って北へ歩き、パリの郊外で絶命したという伝説で有名

バラ窓と王のギャラリー

ファサードの中心には、直径9.6mの美しいバラ窓があります。

その中央には、バラ窓を背にした聖母マリア像と両脇にアダム(左)とイヴ(右)の像が並んでいます。

その下には、「王のギャラリー」と呼ばれるイエス・キリストに先立つユダヤの王たちを象徴する28体の彫刻群を見ることができます。

フランス革命の際、これをフランス王の像と勘違いした革命家たちがファサードに登り、すべての彫像の首を切り落としました。

1977年に切り落とされた頭部が偶然にも発見され、現在はクリュニー中世美術館に展示されています。

聖堂内部

面積6,000㎡、高さ69mのノートルダム大聖堂は、パリで最も壮麗な宗教建築物です。

聖母子像
聖女ジャンヌ・ダルク像

見どころが多く、14世紀の聖母子像をはじめ、列聖された聖女ジャンヌ・ダルク像、ピエタ、聖歌隊の廟風、ステンドグラス、絵画など貴重な文化財や美術品が飾られています。

また有料になりますが、宝物館に展示された「聖ルイのチュニック」は必見です!

聖母子像

翼廊の交叉部にある聖母子像は、14世紀中頃のものです。

かつてシテ島のサン・テニャン礼拝堂にありましたが、1818年にヴィオレ・ル・デュクによりノートルダム大聖堂に安置されました。

ノートルダム大聖堂の火災時、この聖母子像は崩落した屋根の真下にありましたが、奇跡的に無事でした。

大聖堂前の広場にも、この奇跡の聖母子像のレプリカが置かれています。

聖女ジャンヌ・ダルク像

ジャンヌ・ダルクは、フランスとイングランドの百年戦争における重要人物です。

1429年にフランス軍をオルレアン包囲戦で勝利に導き、シャルル7世をランス大聖堂で戴冠させましたが、1430年に異端の罪で裁判にかけられ、1431年にルーアンで火刑に処されます。

百年戦争終結後、シャルル7世はジャンヌ・ダルクの名誉回復のための復権裁判を命じます。

その裁判が行われたのが、このノートルダム大聖堂でした。

1456年にジャンヌ・ダルクの無実が証明され、1920年に列聖されました。

聖遺物「いばらの冠」

内陣の後ろには聖遺物箱があり、その中央には聖遺物「いばらの冠」が納められています。

「いばらの冠」とは、イエス・キリストが処刑される際、頭にかぶせられていた茨で作られた冠のことです。

1239年にフランス国王ルイ9世は、このいばらの冠をコンスタンティノープルの皇帝ボルドワン2世から高値で購入しました。

その金額は、当時のフランス国家予算の半額以上だったと言われています。

この「いばらの冠」を安置する礼拝堂として建設されたのが、「サント・シャペル」です。

サント・シャペルにあった聖遺物は、ノートルダム大聖堂に移管されています。

ステンドグラス

北のバラ窓

ノートル大聖堂のステンドグラスは、ゴシック美術の傑作のひとつです。

ステンドグラスの面積は約1,000㎡に及び、オリジナルのものもあれば、大規模に修復されたものもあります。

その中でもバラ窓は必見で、神秘的な美しさに息を呑みます。

南のバラ窓

南のバラ窓は聖ルイ王から贈られたもので、1260年に造られました。

1250年頃に造られた北のバラ窓と向かい合い、それぞれ直径約13mあります。

西のバラ窓

西のバラ窓は、直径9.6mと3つのバラ窓の中で最も小さく、3つの同心円の中央に聖母子が描かれています。

聖歌隊の廟風

ノートルダム大聖堂の聖歌隊の廟風*には、キリストの生涯の場面を描いた14世紀の美しい彫刻が施されています。

聖歌隊の廟風*とは、聖歌隊と回廊を隔てる壁のこと。

最後の晩餐
クレッシュ

北側の彫刻にはキリストの幼少期の場面、そして南側の彫刻にはキリストの出現が描かれています。

ピエタ

ノートルダム大聖堂の内陣には、白大理石のピエタ*を見ることができます。

ピエタ*とは、十字架から降ろされたキリストを膝の上に抱き、嘆き悲しむ聖母マリアを表現した彫刻や絵画のこと

彫刻家ニコラ・クストゥーの作品で、聖母マリアとキリストの脇には2人の天使の姿もあります。

そしてピエタの両側には、ルイ14世(左)とルイ13世(右)の像が置かれています。

宝物館

宝物館は、聖器・祭服・典礼書などカトリックの典礼で使用される貴重な品々が展示された場所で、見学は有料になります。

聖ルイ
聖ルイのチュニック

オンライン予約は不可で、宝物館の入り口で入場料を支払って中に入ります。

鐘楼と大鐘

ノートルダム大聖堂の鐘楼は、新たに小鐘の「マリー」が加わり、11個の鐘で構成されています。

南塔の「エマニュエル」の名で知られる重さ13tの大鐘は、17世紀に製造されたもの。

フランス革命時にノートルダム大聖堂の鐘で唯一鋳造を免れた鐘です。

火災前は南塔の最上部へ上ることができましたが、今のところ見学は再開されていません。

ギフトショップ

聖堂の出口付近には、ギフトショップがあります。

聖母子のメダイのほか、クレッシュや聖母子像の置物、クロスネックレス、ブレスレットなどもあり、お土産におすすめです!

フランス旅行に必須の通信手段

フランス旅行にスマートフォンは必須アイテムです!

フランスでスマートフォンを使うには、渡航前にフランスで使えるよう通信手段を準備する必要があります。

通信手段はさまざまな方法がありますが、おすすめはWi-FiルーターのレンタルeSIMの購入です。

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それぞれにメリット・デメリットがあるので、目的に合った通信手段をお選びください。

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フランス向けeSIM

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まとめ

ノートルダム大聖堂の火災は、世界中の人々に大きな衝撃を与えましたが、5年の歳月を経て、美しく甦りました。

待望の再公開とあってしばらくは混雑が予想されますが、フランスへご旅行の際には、ぜひ復活を遂げたパリのノートルダム大聖堂に足を運んでみてください。