街の中心に威風堂々と佇むランスのノートルダム大聖堂は、歴代フランス国王の戴冠式が行われた場所で、800年以上にわたるフランスの歴史を見守ってきました。
この記事では、「中世ゴシック建築の傑作」と称される壮大なランスのノートルダム大聖堂について詳しく解説していきます。
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ランスのノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Reims)の歴史

通称「ランス大聖堂」と呼ばれるランスのノートルダム大聖堂は、フランス三大ゴシック大聖堂のひとつに数えられ、「ゴシック建築の女王」の異名を持ちます。
周辺に大聖堂を超える高い建物がないため、数km離れた場所からも大聖堂の優美なシルエットを眺めることができます。
現在のノートルダム大聖堂は3代目で、401年に聖ニケーズ(第11代ランス司教)により最初の大聖堂が建てられました。
820年にカロリング朝様式の大聖堂に建て替えられましたが、1210年に火災に見舞われ、完全に破壊されてしまいました。
翌年、オーブリ・ド・アンベール大司教によってゴシック様式で再建されました。
その後、フランス革命時の動乱で彫像を中心に破壊され、第一次世界大戦中にはドイツ軍の標的となり、ノートルダム大聖堂は壊滅的な被害を受けました。
ランス出身の建築家アンリ・ドゥヌーの主導のもと再建が進められ、1938年にノートルダム大聖堂は見事に復活しました!
その功績が認められ、1991年にランスのノートルダム大聖堂はユネスコの世界遺産に登録されました。
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クロヴィスの洗礼からフランス王の戴冠式まで
496年(498年または499年と諸説あり)にフランク王国の初代国王クロヴィスは、ランス司教レミギウス(聖レミ)により洗礼を受け、ローマ・カトリックに改宗しました。
それ以来、ランスのノートルダム大聖堂では、歴代フランス国王の戴冠式が行われています。
816年のルイ1世から1825年のシャルル10世まで、ルイ6世*とアンリ4世*を除く歴代フランス国王33人がランスで戴冠し、そのうち25人は現在の大聖堂で戴冠しました。
ルイ6世*は1108年にオルレアンで、アンリ4世*は1594年にシャルトルで戴冠しました。
1429年のシャルル7世の戴冠式にはジャンヌ・ダルクも列席したといわれています。
ノートルダム大聖堂の基本情報

住所:Place du Cardinal Luçon, 51100 Reims 地図
公式HP:https://www.cathedrale-reims.fr/en
営業時間
8:00-19:30(日・祝19:15まで)
※〈1月1日・12月25日〉9:00-12:30 14:30-19:15
定休日
なし
料金
無料
ノートルダム大聖堂の行き方
ランスのノートルダム大聖堂は、TGV(フランス国鉄SNCFの高速列車)とTER(フランス国鉄SNCFの快速列車)を乗り継いで行く方法、TGVとトラムを乗り継いで行く方法、車でアクセスする方法があります。
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パリからTGV+TERで行く場合
【TGV】パリ東駅(Gare de l’Est)からシャンパーニュ・アルデンヌ(Champagne-Ardenne)駅下車
所要時間約40分
【TER】シャンパーニュ・アルデンヌ駅からランス(Gare de Reims)駅下車
所要時間約12分
パリからTGV+トラムで行く場合
【TGV】パリ東駅(Gare de l’Est)からシャンパーニュ・アルデンヌ(Champagne-Ardenne)駅下車
所要時間約40分
【トラム】シャンパーニュ・アルデンヌ駅から中央駅(Gare Centre)下車
所要時間約12分
パリから車(レンタカー)で行く場合
パリからランスまでの走行距離約144km
所要時間約2時間
※有料区間を含む
フランスでレンタカーを利用するには、事前に国際免許証の取得が必要です。
日本出発前に準備しておきましょう!
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ノートルダム大聖堂の入場方法

ファサードに向かって左側のポルタイユ(扉)から入場します。
ノートルダム大聖堂の所要時間
ノートルダム大聖堂の所要時間は40分程度です。
塔もあわせて見学する場合には、1時間30分程かかります。
ノートルダム大聖堂の見どころ

13世紀に建造されたランスのノートルダム大聖堂は、「ゴシック建築の最高傑作」と称され、年間150万人の観光客が訪れます。
歴代フランス国王の戴冠式が行われたフランス史における要所で、百年戦争でフランスの窮地を救ったジャンヌ・ダルクも訪れています。
第一次世界大戦時の爆撃の被害を乗り越え、1991年に「ランスのノートルダム大聖堂、サン・レミ旧大修道院及びトー宮殿」としてユネスコの世界遺産に登録されています。
ファサード

街の中心にそびえるノートルダム大聖堂は、シャルトルのノートルダム大聖堂とアミアンのノートルダム大聖堂と並びフランス三大ゴシック大聖堂のひとつに数えられています。
「ゴシック建築の女王」と呼ばれ、左右対称の2つの塔が印象的です。
2303体の彫像は圧巻で、西正門入口の《微笑みの天使》は特に有名です。
微笑みの天使

《微笑みの天使》は、北門(ファサードに向かって左側のポルタイユ)にあります。
1236年から1245年の間に制作されたもので、ランスのノートルダム大聖堂ではこの天使像以外にも微笑む天使をたくさん見ることができます。
ではなぜこの《微笑みの天使》が有名になったのでしょうか。
それは1914年9月19日に起きた火災で、この像の頭頂部が切断される事件が起こりました。
皮肉にもこれをきっかけに頭部を失った天使への関心が高まり、芸術的価値が再発見されました。
発見された破片から型が作られ、頭部が復元されました。
こうして1926年2月13日に頭部が元の位置に戻され、《微笑みの天使》の名前は世間に知れ渡るようになりました。
王のギャラリー

14世紀半ばに造られた「王のギャラリー」は、歴代フランス王58体の彫像で構成されています。
中央にはクロヴィスの洗礼の場面が描かれています。
2つの塔

大聖堂正面には、高さ83mの左右対称の2つの塔があります。
1481年の火災により尖塔の建設が中止され、未完成のまま終わっています。
塔に登ることができ、ランスの街並みと周辺のブドウ畑を見渡せるほか、「王のギャラリー」を間近で見ることができます。
249段の階段を登る必要があるため、体力に自信のある方におすすめします。
尖塔

後陣にある高さ87mの尖塔は、15世紀に建造されたものです。
それ以前に建てられた木製の尖塔は1481年に火災で焼失したため、耐火性と耐候性に優れた石造建築が採用されました。
第一次世界大戦でノートルダム大聖堂は激しい爆撃を受けましたが、尖塔は奇跡的に持ちこたえました。
この強靭さはランスの人々に勇気を与え、「ランスの守護天使」という愛称で親しまれています。
尖塔の先に据えられた守護天使のオリジナルは、トー宮殿に保存されています。
聖堂内部
歴代フランス国王の戴冠式の舞台となったノートルダム大聖堂は、戴冠式の参列者を収容するため広く設計されています。
身廊の高さは38mあり、開放感に満ちています。
バラ窓

西側(正面ファサード)のバラ窓は、13世紀に制作された貴重な作品です。
直径が12mあり、万華鏡のような美しさで人々を魅了します。
13世紀からほとんど輝きを失っておらず、中世のガラス職人たちの卓越した技術を物語っています。
ステンドグラス
13世紀に制作されたステンドグラスのほとんどは、自然災害や第一次世界大戦の爆撃で大きな損傷を受けました。
戦後、さまざまな芸術家たちによって新たなステンドグラスが設置されました。

後陣のアクシアル礼拝堂には、「色彩の魔術師」と呼ばれたマルク・シャガールが制作した3枚のステンドグラスがあります。
「シャガール・ブルー」と呼ばれる独自の色彩で、神秘的な世界を描いています。

また2008年に文化省はドイツを代表する芸術家イミ・クネーベルにステンドグラスの制作を依頼し、2011年にアクシアル礼拝堂の両側にある2つの礼拝堂に設置しました。
さらに4年後、同芸術家による3枚の新しいステンドグラスが寄贈され、ジャンヌ・ダルク礼拝堂に飾られました。
また南翼廊の窓には、「シャンパーニュのステンドグラス」があります。
1954年に「シャンパーニュワイン協会」がガラス職人の巨匠ジャック・シモンに依頼したもので、シャンパンの製造工程が描かれた珍しいステンドグラスです。
ジャンヌ・ダルク像

ランスのノートルダム大聖堂には、2つのジャンヌ・ダルク像があります。
ジャンヌ・ダルクは百年戦争でフランスの窮地を救った国民的英雄で、シャルル7世の戴冠式にはジャンヌ・ダルクも列席したといわれています。
聖堂内には、戴冠式でジャンヌ・ダルクが立っていたといわれる場所(後陣礼拝堂)にジャンヌ・ダルク像が安置されています。
もう1つは、大聖堂前の広場の一角にあります。
馬に乗って剣を振りかざし、ノートルダム大聖堂を見上げるジャンヌ・ダルクの騎馬像です。
1430年にジャンヌ・ダルクはブルゴーニュ公国軍の捕虜となり、イングランドへ引き渡され、宗教裁判の後、1431年5月にルーアンで火あぶりの刑に処されました。
ジャンヌ・ダルクは25年後の復権裁判により無罪となり、1920年5月16日に教皇ベネディクトゥス15世によりカトリック教会の聖人に列聖されました。
光と音のショー「レガリア(Regalia)」
レガリアは、ノートルダム大聖堂(またはサン・レミ聖堂)で開催される光と音のショーです。
※時期によって開催場所が変わりますのでご注意ください。
ショーは1晩につき1回の上映で、所要時間は約10分。
無料で一般公開されています。
サグラダ・ファミリアやモントリオール大聖堂でのショーで世界的に知られる「Moment Factory」が手掛けています。
このショーでは、夜明けから盛大な夜の大祝祭まで国王の戴冠式の日を追体験することができます!
フランス旅行に必須の通信手段

フランス旅行にスマートフォンは必須アイテムです!
フランスでスマートフォンを使うには、渡航前にフランスで使えるよう通信手段を準備する必要があります。
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それぞれにメリット・デメリットがあるので、目的に合った通信手段をお選びください。
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まとめ
ランスのノートルダム大聖堂は、フランスの歴史を語る上で欠かせない場所です。
歴史の荒波にもまれながらも、その度に復興を遂げてきました。
ランスはシャンパンの名産地としても知られており、訪れる機会があれば、ぜひゴシック建築の至宝と称されるノートルダム大聖堂に足を運んでみてください!






