ヴェッキオ宮殿は、映画「ハンニバル」や「インフェルノ」の舞台になった場所で、フィレンツェ観光に外せない名所です。
現在は市庁舎として使われ、一部は美術館として公開されています。
この記事では、シニョーリア広場にある壮麗なヴェッキオ宮殿について詳しく解説していきます。
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ヴェッキオ宮殿(Palazzo Vecchio)とは
シニョーリア広場に面して建つヴェッキオ宮殿は、1299年から1314年にかけてフィレンツェ共和国の政庁舎として建築家アルノルフォ・ディ・カンピオによる設計で建てられました。
ちなみに「花の聖母マリア大聖堂」のドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)を設計したのもアルノルフォ・ディ・カンピオです!
1310年に完成したアルノルフォの塔は、高さ94mあり、ドゥオーモなどを見渡せる展望スポットになっています。
7世紀以上に渡ってフィレンツェの政庁として使われた後、16世紀にはフィレンツェを支配したメディチ家のコジモ1世がここを住居としました。
現在は市庁舎として利用されており、一部が市立美術館として公開されています。
ヴェッキオ宮殿の見学エリアは3ヶ所ありますが、現在、地下古代ローマ劇場遺跡は一般公開を中止しています。
- ヴェッキオ宮殿美術館
- アルノルフォの塔
- 地下古代ローマ劇場遺跡(一般公開中止)
ヴェッキオ宮殿は「フィレンツェ歴史地区」の一部として世界遺産に指定されています。
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ヴェッキオ宮殿の基本情報
住所 | Piazza della Signoria, 50122 Firenze FI 地図 |
公式HP | https://www.museonovecento.it/en/ |
営業時間
【ヴェッキオ宮殿美術館】
9:00-19:00
木曜日のみ9:00-14:00
※臨時休館が多いため、必ず公式サイトでご確認ください!
【アルノルフォの塔】
〈月・火・水・金〉9:00-17:00
木曜日のみ9:00-14:00
定休日
【ヴェッキオ宮殿美術館】木曜日午後、12月25日
【アルノルフォの塔】土・日、12月25日
料金
【ヴェッキオ宮殿美術館】
大人12.50€(事前購入別途1ユーロ)
18〜25歳10€(事前購入別途1ユーロ)
18歳未満無料
フィレンツェカード利用可
【アルノルフォの塔】
大人12.50€(ネットで購入の場合+1ユーロ)
18〜25歳10€(ネットで購入の場合+1ユーロ)
18歳未満無料 ※6歳未満は入場不可
フィレンツェカード利用可
チケットの購入方法
ヴェッキオ宮殿はフィレンツェの人気観光名所であるため大変混雑します。
チケットは当日でも購入することができますが、事前に購入することをおすすめします。
また一般の見学では入れない場所を案内してくるオプショナルツアーもおすすめ!
*ヴェッキオ宮殿の公式サイトで購入(英語・イタリア語)
*GetYourGuideでオンライン購入(日本語)
*Tiqetsでオンライン購入(日本語)
*フィレンツェ・カードを購入
*現地で購入
ヴェッキオ宮殿への行き方
フィレンツェの主要観光スポットへの移動手段は、基本的に徒歩になります。
ウフィツィ美術館からヴェッキオ宮殿まで徒歩1分
ヴェッキオ宮殿の入場方法
ヴェッキオ宮殿の入り口は、シニョーリア広場に面したミケランジェロの《ダヴィデ像》すぐ近くにあります。
ミケランジェロが装飾を手がけた中庭があり、中庭の中央にはレオナルド・ダ・ヴィンチの師匠アンドレア・デル・ヴェロッキオの《イルカを抱くキューピッド》のレプリカを見ることができます。
チケットをお持ちの方は、セキュリティチェック後、2階に上がり見学エリアに入場します。
館内で当日券を購入される方は、中庭の奥にチケット販売窓口がありますので、そこでチケットを購入してください。
ヴェッキオ宮殿の所要時間
ヴェッキオ宮殿美術館の所要時間は1時間〜1時間半程度です。
アルノルフォの塔にも登る場合は、2時間程度の余裕を持っておきましょう。
現在、地下古代ローマ劇場遺跡は一般公開を中止しています。
ヴェッキオ宮殿の見どころ
ヴェッキオ宮殿の見学エリアは3ヶ所ありますが、現在、地下古代ローマ劇場遺跡は一般公開を中止しています。
- ヴェッキオ宮殿美術館
- アルノルフォの塔
- 地下古代ローマ劇場遺跡(一般公開中止)
まず宮殿の入り口には、2体の彫像があります。
入り口に向かって左側にあるのが、イタリア盛期ルネサンス期に活躍した芸術家ミケランジェロ・ブオナローティの《ダヴィデ像》。
高さ5.2mの巨大な大理石でできた《ダヴィデ像》はレプリカで、本物はアカデミア美術館に展示されています。
入り口に向かって右側は、バッチョ・バンディネッリの《ヘラクレスとカークス像》。
中に入ると、まずミケランジェロが装飾を手がけた美しい中庭があります。
中庭の中央には、アンドレア・デル・ヴェロッキオの《イルカを抱くキューピッド》のレプリカがあり、オリジナルは宮殿美術館内で見ることができます。
ヴェッキオ宮殿美術館(Museo di Palazzo Vecchio)
見学のメインとなるのがヴェッキオ宮殿美術館です。
宮殿美術館の見学エリアは2階と3階になります。
コジモ1世統治下の1540年から1580年にかけて、ジョルジョ・ヴァザーリの設計により大がかりな増改築がありました。
その時に造られた隠し部屋や隠し通路は、オプショナルツアーを申し込むとその一部を見学することができます。
五百人広間(Salone dei Cinquecento)
2階に上がると、ヴェッキオ宮殿最大の見どころである「五百人広間」があります。
共和政時代、ここで市民会議が開かれていました。
ジョルジョ・ヴァザーリによって描かれたフレスコ壁画《シエナ攻略》と《ピサ攻略》、そしてメディチ家を称えた豪華な天井画は圧巻です!
もともとこの大広間の壁画には、レオナルド・ダ・ヴィンチの《アンギアーリの戦い》とミケランジェロ・ブオナローティの《カスチーナの戦い》という二大巨匠の壁画が飾られる予定でしたが、2人の作品は未完成に終わりました。
二大巨匠の壁画に代わってヴァザーリの壁画が描かれたため、2つの壁画は失われたものと思われていましたが、《シエナ攻略》の中にヴァザーリは謎めいた文字「CERCA TROVA(探せ、さすれば見つかる)」を残していました。
長年の謎とされてきましたが、ヴァザーリの壁画の後ろにはわずかな空洞があり、もう1つの壁が発見されています。
ヴァザーリは壁画を描く際、《アンギアーリの戦い》に上書きしたのではなく、その前に壁を設け、尊敬していたダ・ヴィンチの作品を守ったのではないかと考えられています。
一方、ミケランジェロ・ブオナローティの《カスチーナの戦い》はというと、1505年に教皇ユリウス 2 世からローマへ召喚され、ミケランジェロもまた未完成に終わりました。
原寸大の下絵は、意図的に切り刻まれて消失してしまいました。
「五百人広間」には、教皇ユリウス2世の墓碑のために制作されたミケランジェロの《勝利像》が展示されていますので、見逃さずに見ておきましょう!
フランチェスコ1世の書斎(Studiolo di FrancescoⅠ)
コジモ1世の息子フランチェスコ1世のためにヴァザーリが設計した書斎で、マニエリスム絵画と彫刻で飾られています。
窓のない小さな部屋で、ギリシア神話を題材にした装飾が施され、天井にはコジモ 1 世とその妻エレオノーラの肖像画を見ることができます。
壁にかけられた絵画の裏側には、隠し戸棚や隠し扉があり、別の部屋に通じる秘密の通路もあります。
秘密の通路や隠し部屋は、オプショナルツアー「秘密の通路ツアー」に参加すると中に入ることができます。
エレオノーラ侯爵夫人の礼拝堂(Chapella della duchessa Eleonora)
エレオノーラ侯爵夫人専用の礼拝堂で、フィレンツェ・マニエリスムの最高傑作といわれています。
丸天井のフレスコ画や祭壇画など、部屋全体に美しい壁画が描かれています。
地図の間(Sala delle Carte Geografiche o della Guardaroba)
地図の間は、壁一面に53枚の地図が飾られています。
これらの地図パネルはすべて隠し戸棚になっており、部屋の片隅には隠し扉もあります。
部屋の中央には大きな地球儀が飾られています。
ダンテのデスマスク
宮殿美術館内には、フィレンツェ出身の詩人・哲学者・政治家ダンテ・アリギエーリのデスマスクも展示されています。
アルノルフォの塔(Torre di Palazzo Vecchio)
94mの高さを持つアルノルフォの塔は、ヴェッキオ宮殿のシンボルとなっています。
塔の頂上部まで上ることができ、ドゥオーモなどを一望できる絶好の撮影スポットになっています。
ただし233段の階段を上る必要があるので、体力に自信のある方におすすめします。
塔の柱身部分には、コジモ・イル・ヴェッキオ(コジモ・デ・メディチ)やジローラモ・サヴォナローラが留置されていた独房もあります。
※アルノルフォの塔は雨天によりアクセスできない場合があります。
また未成年者(18歳未満)は保護者の同伴が必要で、6歳未満の子供は入場することができません。
地下古代ローマ劇場遺跡(Scavi del Teatro Romano di Firenze Palazzo Vecchio)
ヴェッキオ宮殿の地下には、古代ローマ時代に劇場として使われていた遺跡があります。
1万人ほどの観客を収容できる大きな劇場でした。
現在、地下古代ローマ劇場遺跡は一般公開を中止しています。
イタリア旅行に必須の通信手段
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それぞれにメリット・デメリットがあるので、目的に合った通信手段をお選びください。
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まとめ
フィレンツェの市庁舎であるヴェッキオ宮殿では、年間を通して様々なイベント(コンベンション等)が開催されています。
そのため休館日以外の日でも臨時休館となることが多いため、ヴェッキオ宮殿を訪れる際には必ず公式サイトで開館日の確認をしてください。