サン・ピエトロ大聖堂はバチカン市国にあるローマ・カトリック教会の総本山で、毎年多くの信者が巡礼に訪れます。
キリスト教の教会堂の中では世界最大の規模を持ち、聖堂の建造にはブラマンテやラファエロ、ミケランジェロなどの建築家や芸術家が大きく貢献しました。
この記事では、バチカン市国のシンボルであるサン・ピエトロ大聖堂について詳しく解説していきます。
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サン・ピエトロ大聖堂(Basilica di San Pietro in Vaticano)とは
サン・ピエトロ大聖堂は、324年にローマ皇帝コンスタンティヌス1世によってキリストの十二使徒のひとり聖ペテロの墓があった場所に建てられたバジリカ式教会堂です。
1506年に教皇ユリウス2世は、老朽化した聖堂の再建をイタリアの盛期ルネサンスを代表する建築家ドナート・ブラマンテに命じました。
その後、ラファエロ・サンティやミケランジェロ・ブオナローティなどが後を継ぎ、現在の形となりました。
床面積が2万3000m2とキリスト教の教会堂の中では世界最大の規模を持ちます。
聖堂内にはミケランジェロの最高傑作《ピエタ》があり、サン・ピエトロ大聖堂の見どころのひとつになっています。
またサン・ピエトロ大聖堂前には、30万人を収容できる聖なる広場「サン・ピエトロ広場」が広がっています。
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サン・ピエトロ大聖堂の基本情報
住所 | Piazza San Pietro, 00120 Città del Vaticano 地図 |
公式HP | https://www.basilicasanpietro.va/en.html |
営業時間
【サン・ピエトロ大聖堂】7:00-19:10
【クーポラ】〈4月1日〜9月30日〉7:30-18:00〈10月1日〜3月31日〉7:30-17:00
【宝物館】7:30-18:30(最終入場17:50)
【グロッタ(地下聖堂)】9:00-18:00
定休日
日曜ミサの時間帯・宗教行事日
料金
【サン・ピエトロ大聖堂】無料
【グロッタ(地下聖堂)】無料
【クーポラ】大人10€(エレベーター+階段320段)/ 8€(階段のみ551段)
子供(6〜14歳)5€ (階段のみ551段)
【宝物館】大人6€/子供(6〜14歳)4€/5歳以下無料
サン・ピエトロ大聖堂の行き方
サン・ピエトロ大聖堂は、地下鉄やバス、トラムなどの交通機関を使ってアクセスすることができます。
1番便利なのは、地下鉄で行く方法です。
地下鉄で行く場合
地下鉄A線 オッタヴィアーノ(Ottaviano)駅下車 徒歩10分
バスで行く場合
34・46・62・64番 カヴァレッジェーリ – サン・ピエトロ(Cavalleggeri – San Pietro)下車 徒歩5分
トラムで行く場合
リソルジメント – サン・ピエトロ(Risorgimento – San Pietro)駅下車 徒歩5分
サン・ピエトロ大聖堂の入場方法
サン・ピエトロ大聖堂の入り口は、大聖堂正面に向かって右側にあります。
セキュリティチェックを受けてから入場します。
短パン、タンクトップ、ミニスカート、キャミソールなど、肌の露出度が高い服装は禁止されています。
大聖堂へ入場の際は、祈りの場所にふさわしい服装を心掛けましょう。
サン・ピエトロ大聖堂の所要時間
サン・ピエトロ大聖堂の所要時間は30分〜1時間程度です。
クーポラにも上る場合は、聖堂と合わせて1時間30分〜2時間程見ておくといいでしょう。
サン・ピエトロ大聖堂の見どころ
サン・ピエトロ大聖堂は世界一大きな聖堂だけあって、あまりのスケールの大きさと壮麗さに驚かされます。
身廊の全長は186.36mあり、11の礼拝堂と45の祭壇が置かれています。
規模の大きさだけでなく、内部装飾の豪華さも比類がありません。
ミケランジェロの《ピエタ》やクーポラ、ベルニーニの大天蓋(バルダッキーノ)などの傑作が揃い、見どころが多いため、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
歴代教皇の眠るグロッタ(地下聖堂)もありますので、見逃さないように注意しましょう。
サン・ピエトロ大聖堂は入場予約ができないため、入場に長蛇の列ができます。
朝7時から見学が可能なので、長蛇の列に並ぶのを避けたい方は、朝一番に行くことをおすすめします!
または有料になりますが、オプショナルツアーサイトが提供するガイドツアーに参加する方法もあります。
ガイドツアーなら決まった時間に確実に入場することができます。
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ファサード
まずサン・ピエトロ大聖堂の両側に立つ巨大な像が出迎えてくれます。
大聖堂に向かって左側が天国の鍵を持つ「聖ペテロ」、右側が剣を持つ「聖パウロ」です。
ファサードの上部には、ペテロを除く11使徒とキリスト、そして洗礼者ヨハネを加えた13体の聖人像が立っています。
5つの扉
サン・ピエトロ大聖堂の入り口には、「聖なる扉」「秘蹟の扉」「中央の扉」「善と悪の扉」「死の扉」の5つの扉があります。
入り口に向かって一番右側の「聖なる扉」は、25年に1度の聖年に開かれる扉です。
その隣の「秘蹟の扉」は、通常の見学者入り口になります。
「中央の扉」はルネサンス初期の彫刻家アントニオ・フィラーテが制作した扉で、「フィラーテの扉」とも呼ばれています。
ミサなど特別な儀式があるときに開かれます。
「善と悪の扉」は見学後の出口になります。
「死の扉」はスロープの付いた扉で、車椅子の方専用の出入り口です。
ミケランジェロの《ピエタ》
聖堂内に入ってすぐのところにミケランジェロの《ピエタ》があります。
ミケランジェロの最高傑作のひとつで、磔刑に処されたイエス・キリストの亡骸を聖母マリアが膝の上で抱いている作品です。
ミケランジェロは同じ題材で4つの《ピエタ》を制作していますが、サン・ピエトロ大聖堂の《ピエタ》は、唯一ミケランジェロの署名を残した作品です。
バチカン美術館の絵画館(ピナコテカ)にある《ピエタ》はレプリカです。
1972年にハンマーを打ち付けられる事件が起きたため、現在はクリスタルケースによって守られています。
ベルニーニの大天蓋(バルダッキーノ)
サン・ピエトロ大聖堂の主祭壇を飾る大天蓋(バルダッキーノ)は、教皇ウルバヌス8世の命によりジャン・ロレンツォ・ベルニーニよって制作されました。
ベルニーニ初期の代表作で、螺旋状の4本のブロンズ柱で支えられた高さ29mの巨大な天蓋です。
教皇ウルバヌス8世はバルベリーニ家出身で、バルベリーニ家の紋章であるミツバチの装飾が至る所に施されています。
教皇の祭壇の下には聖ペテロの墓があり、サン・ピエトロ大聖堂で最も神聖なエリアとなっています。
ミケランジェロのクーポラ
ヴァチカンのシンボルであるクーポラは、ミケランジェロが設計したもので、その美しさに心奪われます。
大天蓋(バルダッキーノ)のちょうど真上にあり、圧倒的な存在感を放っています。
クーポラは有料ですが、上ることができます。
モザイク画を間近で見られる他、展望テラスから素晴らしい街並みが楽しめます。
551段の階段があり、途中までエレベーターで上がれますが、残りの320段は自分の足で上る必要があるため、体力に自信のある方におすすめします。
聖ペテロ像
中央身廊には、聖ペテロ像があります。
聖ペテロ像の右足に触れるとご利益があるといわれており、信者や観光客が列を成しています。
聖ペテロの司教座
聖堂内の一番奥の後陣には、ベルニーニが手掛けた聖ペテロの司教座があります。
ローマ教皇アレクサンデル7世によって命じられたもので、中央に木製の玉座が置かれています。
その上には黄金に輝く豪華な装飾と光り輝く鳩のステンドグラスを見ることができます。
祭壇画
聖堂内には名だたる芸術家たちが手掛けた祭壇画がたくさん飾られています。
ドメニコ・ザンピエーリの《聖ヒエロニムスの聖体拝領》やカルロ・マッタラの《キリストの洗礼》、ピエトロ・ビアンキ《無原罪の御宿り》、ラファエロ・サンティの《キリストの変容》など素晴らしい芸術作品が揃っています。
宝物館
宝物館は有料になります。
教皇がコレクションした宝物や豪華な聖具類などが展示されています。
グロッタ(地下聖堂)
サン・ピエトロ大聖堂の地下には、歴代教皇や枢機卿が眠る墓所があります。
自由に見学することができますが、写真撮影は禁止されています。
グロッタの入り口は、大天蓋(バルダッキーノ)付近にあります。
サン・ピエトロ広場
サン・ピエトロ大聖堂前には、楕円形のサン・ピエトロ広場があります。
教皇アレクサンデル7世の命により、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニが設計し、1656年から1667年にかけて造築されました。
広場の中央には、ローマ皇帝カリギュラがエジプトから持ち帰ったオベリスクがそびえ立っています。
サン・ピエトロ大聖堂のクーポラに上ると、サン・ピエトロ広場全体を見ることができます。
広場を取り囲むように円柱回廊があり、その回廊の上には140体の聖人の彫像が設置されています。
広場には、4列に並んだ列柱がぴったり重なって1本に見える「ベルニーニポイント」と呼ばれるポイントが2ヶ所あります。
ぜひそのポイントに立って確認してみてくださいね。
スイス衛兵
サン・ピエトロ大聖堂の左手には、赤・青・オレンジ色の色鮮やかな制服に身を包んだスイス衛兵が立っています。
スイス衛兵がバチカン市国で教皇を警護するようになったのは、16世紀の初めに教皇ユリウス2世が当時ヨーロッパで精強な兵として名高いスイス傭兵を雇ったことが始まりです。
500年以上経った今もスイス衛兵は、バチカン市国でローマ教皇を守り続けています。
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まとめ
サン・ピエトロ大聖堂は人気のある観光スポットのため大変混雑します。
入場予約ができないため、長蛇の列に並ぶ覚悟が必要です。
行列を回避したい方は、朝一番に行くことをおすすめします!