南フランスを旅するなら一度は訪れてみたいのが、プロヴァンス地方に点在する美しい村や街です。
石造りの家が連なる丘の上の村、赤やオレンジ色の街並みが広がる村、水路や運河が街を彩る街、古城を中心に発展した歴史ある村など、それぞれに異なる魅力があります。
なかでもプロヴァンスには、「フランスの最も美しい村(Les Plus Beaux Villages de France)」に認定された村が数多くあります。
今回は、南フランス旅行で訪れたいプロヴァンスの美しい村と街を5つ厳選しました。
「絶景を楽しみたい」「かわいい街並みを歩きたい」「ラベンダー畑を見たい」「マルシェやアンティーク巡りを楽しみたい」など、目的に合わせてお気に入りの場所を探してみてください。
プロヴァンスの美しい村と街5選

今回ご紹介するのは、次の5つの村と街です。
| 村・街 | おすすめポイント |
| ゴルド(Gordes) | リュベロンを代表する絶景の村 |
| ルシヨン(Roussillon) | 赤やオレンジの街並みとオークルの絶景 |
| ルールマラン(Lourmarin) | 南仏らしい街並みと古城が魅力 |
| メネルブ(Ménerbes) | リュベロンの丘に佇むエレガントな村 |
| リル・シュル・ラ・ソルグ (L’Isle-sur-la-Sorgue) | 水路や水車、マルシェ、アンティーク巡りを楽しめる街 |
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ゴルド|南仏を代表する「天空の村」

まずご紹介したいのが、リュベロン地方を代表する美しい村「ゴルド」です。
標高約340mの岩山の斜面に沿って、石造りの家々が重なるように広がる姿は、まるで絵画のような美しさ。
南フランスを代表する絶景のひとつとして知られています。
ゴルドは「フランスの最も美しい村(Les Plus Beaux Villages de France)」のひとつで、リュベロンを代表する村としても知られています。
岩山の上に築かれた村からは、カルヴァロン渓谷やリュベロン山地を望む美しいパノラマを楽しめます。
ゴルドで見逃せないスポット

ゴルド観光では、まず村を少し離れた場所から眺める絶景を楽しみましょう。
岩山の上に築かれた村全体を眺めると、石造りの家々が斜面に沿って重なるように並んでいることがよく分かります。
ゴルドならではの美しい景観を写真に収めるのにもおすすめです。

村の中では、石畳の細い路地を歩きながら、ルネサンス様式のゴルド城や、要塞のような外観が印象的なサン・フィルマン教会などを巡ってみましょう。


また、ゴルド周辺には、ラベンダー畑で有名な「セナンク修道院」があります。
12世紀に創設されたシトー会修道院で、ラベンダーが咲く季節には、石造りの修道院と紫色の畑が織りなす美しい風景を楽しめます。
さらに、ゴルドから少し足を延ばせば、石灰岩を積み上げて造られた伝統的な「ボリー」と呼ばれる石造りの建築を見学できる「ボリー村」もあります。
ゴルドの村歩きだけでなく、セナンク修道院やボリー村まであわせて巡ると、リュベロンらしい景観や文化をより深く楽しめます。
こんな人におすすめ
・南仏らしい絶景を見たい
・写真映えする美しい村を訪れたい
・ラベンダーが咲く季節にセナンク修道院を訪れたい
・リュベロン地方をレンタカーで巡りたい
FRANCE旅時間のおすすめ度:★★★★★

ゴルドは、今回紹介する5つの村と街のなかでも私が特におすすめしたい場所です。「南フランスらしい風景」と聞いて思い浮かべるような石造りの家々が斜面に連なる美しい景色を楽しめるので、初めてプロヴァンスを訪れる方にもおすすめです。ゴルドの村歩きはもちろん、セナンク修道院やボリー村など周辺の見どころもあわせて訪れると、より充実した観光を楽しめます。
ゴルドの見どころや行き方、観光モデルコースなどを詳しく知りたい方は、「【南フランス観光】ゴルド完全ガイド|天空の村の絶景・観光スポット・行き方」もあわせてご覧ください。
ルシヨン|オレンジ色に染まる「オークルの村」

ゴルドとはまったく違う雰囲気を楽しめるのが、ルシヨンです。
リュベロン地方にあるルシヨンは、赤やオレンジ、黄色などの鮮やかな色彩に包まれた美しい村。
その独特の景観を生み出しているのが、周辺で採掘されてきたオークル(黄土)です。
村の建物だけでなく、周辺の大地まで赤やオレンジ色に染まり、プロヴァンスのなかでもひときわ印象的な景観をつくり出しています。
ルシヨンで見逃せないスポット

ルシヨン観光でぜひ歩きたいのが、「オークルの小道(Sentier des Ocres)」です。
赤や黄色のオークルに染まった大地の中を歩きながら、独特の地形や色彩を楽しむことができます。
「フランスのコロラド」とも呼ばれる、ルシヨンならではの絶景スポットです。
散策コースは約30分と約50分の2種類があり、時間や体力に合わせて選べます。
オークルの土が衣服や靴に付着することがあるため、汚れてもよい服装で訪れるのがおすすめです。
村の中を歩けば、オークルの色を生かしたカラフルな建物や階段、路地なども見つかります。
自然の景観だけでなく、村そのものがオークルの色彩に包まれているのが、ルシヨンの大きな魅力です。
こんな人におすすめ
・カラフルな街並みが好き
・写真映えする場所を訪れたい
・自然の絶景も楽しみたい
・ゴルドとは違うプロヴァンスの景色を見たい
FRANCE旅時間のおすすめ度:★★★★★

ゴルドが「石のプロヴァンス」なら、ルシヨンは「色のプロヴァンス」。同じリュベロン地方にありながら、まったく違った景観を楽しめるのが魅力です。特にオークルの小道では、赤や黄色に染まった大地を実際に歩くことができるので、プロヴァンスならではの自然景観を楽しみたい方におすすめです。
ルールマラン|南仏らしい暮らしを感じる村

リュベロン地方の南側に位置するルールマランも、ぜひ訪れたい美しい村です。
「フランスの最も美しい村」に認定されており、石造りの家々や路地、カフェ、ショップなどが並ぶ、南仏らしい雰囲気が魅力です。
ルールマランで見逃せないスポット

ルールマラン観光のシンボルともいえるのが、「ルールマラン城」です。
村の散策では、石造りの建物が並ぶ路地を歩きながらカフェやショップ、ギャラリーなどをのぞいてみるのもおすすめです。
ルールマランには多くのショップやギャラリーがあり、のんびりとした村歩きを楽しめます。
また、ルールマランでは地元の食材やプロヴァンスの暮らしを感じられるマーケットも開催されています。
毎週金曜日の朝には、年間を通して大きなマルシェが開かれ、地元の食材や食品、工芸品などが並びます。
さらに、4月から10月には、毎週火曜日17時から「生産者マーケット(Petit Marché des Producteurs)」も開催。
地元の果物や野菜、オリーブオイル、はちみつ、チーズ、ワインなど、プロヴァンスの食材を楽しめます。
5月から9月には、料理の実演も行われています。
ルールマランは、観光名所を次々と巡るというより、カフェで休憩したり、ショップをのぞいたり、マルシェで地元の食材を楽しんだりしながら、ゆっくり過ごしたい村です。
こんな人におすすめ
・南仏らしい村をのんびり歩きたい
・カフェやショップ巡りを楽しみたい
・マーケットが好き
・観光だけでなく現地の暮らしを感じたい
FRANCE旅時間のおすすめ度:★★★★☆
メネルブ|丘の上からリュベロンを眺める村

リュベロン地方の丘の上にあるメネルブも、「フランスの最も美しい村」に認定されています。
石造りの家々が斜面に連なり、村からは周囲のブドウ畑やリュベロンの自然を眺めることができます。
ゴルドやルシヨンと比べると、比較的落ち着いた雰囲気を楽しみやすいのもメネルブの魅力。
村を散策しながら、石造りの家々や小さな路地を歩き、周囲に広がるプロヴァンスらしい風景を楽しむのがおすすめです。
メネルブで見逃せないスポット

メネルブ観光では、まず村の中心部を歩きながら、石造りの家々や細い路地、リュベロンの美しい風景を楽しみましょう。
また、メネルブで訪れたい場所のひとつが、「Maison Dora Maar」です。
20世紀を代表する芸術家のひとり、ドラ・マールが晩年を過ごした家で、現在は展覧会や文化イベントなどが開催される文化施設として利用されています。
見学は予約制です。
メネルブはフランスの美しい村らしい景観だけでなく、芸術家たちとゆかりのある場所としても知られています。
ドラ・マールのほか、画家ニコラ・ド・スタールもメネルブに滞在し、この地域の風景からインスピレーションを得ました。
そのため、芸術に興味のある方は、村の景観とあわせてメネルブと芸術家たちのつながりにも注目してみてください。
こんな人におすすめ
・静かな村を歩きたい
・リュベロンの景色を楽しみたい
・芸術や文学に興味がある
・観光客で混雑しすぎない場所を訪れたい
FRANCE旅時間のおすすめ度:★★★★☆
リル・シュル・ラ・ソルグ|水路とアンティークの街

最後にご紹介するのが、リュベロン地方の東側に位置するリル・シュル・ラ・ソルグです。
これまで紹介した4つの村とは雰囲気が大きく異なり、街の中をソルグ川の水路が流れる水辺の美しい街です。
かつて水の力を利用した製紙や紡績などの産業で栄えた街には、現在も水路沿いに古い水車が残されています。
緑豊かな水辺を歩きながら、プロヴァンスらしいゆったりとした時間を過ごせるのが魅力です。
また、リル・シュル・ラ・ソルグは、アンティークやブロカントの街としても有名です。
リル・シュル・ラ・ソルグで見逃せないスポット

リル・シュル・ラ・ソルグでは、まずソルグ川沿いを歩いて、水路や水車のある美しい街並みを楽しみましょう。
街には現在も約300のアンティーク業者が集まり、アンティークショップやブロカントの店、ギャラリーなどが点在しています。
アンティーク巡りを目的に訪れるなら、アンティークショップが集まる「Village des Antiquaires」などをのぞいてみるのもおすすめです。
さらに、リル・シュル・ラ・ソルグではプロヴァンスらしいマルシェも楽しめます。
毎週日曜日の朝には大規模なプロヴァンス・マルシェが開かれ、果物や野菜、チーズなどの食品をはじめ、さまざまな商品が並びます。
木曜日の朝にも、より規模の小さいマルシェが開催されています。
水路や水車を眺めながら街を歩き、マルシェやアンティークショップを巡るなど、街歩きをゆっくり楽しめるのがリル・シュル・ラ・ソルグの魅力です。
観光名所を駆け足で巡るよりも、街の雰囲気そのものを楽しみたい方にぴったりです。
こんな人におすすめ
・水辺の美しい街並みを歩きたい
・プロヴァンスのマルシェを楽しみたい
・アンティークやブロカントが好き
・ゆっくり街歩きを楽しみたい
FRANCE旅時間のおすすめ度:★★★★☆

リル・シュル・ラ・ソルグは、ゴルドやルシヨンとは違ったプロヴァンスの魅力を楽しめる街です。水路沿いを歩いたり、マルシェをのぞいたり、アンティークショップを巡ったりと、自由に街歩きを楽しみたい方におすすめです。特にアンティークが好きな方なら、時間をたっぷり取って訪れてみてください。
プロヴァンス旅行で訪れたい番外編|ラコスト

5つの村と街に加えて、プロヴァンス旅行でぜひ候補に入れてほしいのが、リュベロン地方にあるラコストです。
丘の斜面に石造りの家々が連なる小さな村で、リュベロンの美しい自然を見渡せる景観が魅力です。
ゴルドやメネルブほど観光客が集中しないため、落ち着いた雰囲気のなかでプロヴァンスらしい村歩きを楽しみたい方にもおすすめです。
ラコストで見逃せないスポット
ラコスト観光で見逃せないのが、村の高台に残る「ラコスト城」です。
中世に築かれた城で、18世紀にはサド侯爵が所有していたことでも知られています。
その後、フランスの芸術家・実業家であるピエール・カルダンが城を購入し、修復を進めました。
現在は文化イベントなどの会場としても利用されています。
城へ向かう途中には、石造りの家々や細い路地が続き、丘の上へ歩いていくにつれてリュベロンの景色が少しずつ開けていきます。
村からはリュベロン山地や周辺の田園風景を望むことができ、天気のよい日には遠くまで広がる美しいパノラマを楽しめます。
ラコストは観光名所を数多く巡るというより、石造りの村を歩きながら歴史や景観をゆっくり楽しみたい場所です。
こんな人におすすめ
・静かなプロヴァンスの村を歩きたい
・リュベロンの絶景を楽しみたい
・歴史ある城を訪れたい
・ゴルドやメネルブとは違う村を訪れてみたい
FRANCE旅時間のおすすめ度:★★★★☆

ラコストは、リュベロンの美しい景色と歴史ある村の雰囲気をゆっくり楽しみたい方におすすめです。特にラコスト城へ向かう石畳の道を歩きながら、丘の上から少しずつ広がっていく景色を楽しむのがおすすめ。ゴルドやルシヨンなどの人気観光地とはまた違った静かなプロヴァンスを感じられる場所です。
プロヴァンスの美しい村と街を目的別に比較
今回ご紹介した5つの村と街は、それぞれ異なる魅力があります。
「絶景を見たい」「南仏らしい街並みを歩きたい」「マルシェやアンティークを楽しみたい」など、旅の目的に合わせて訪れる場所を選んでみましょう。
| 目的 | おすすめの村・街 | おすすめポイント |
| 南仏らしい絶景を見たい | ゴルド | 岩山の斜面に広がる石造りの村を一望できる |
| カラフルな景色を楽しみたい | ルシヨン | 赤やオレンジ色の街並みとオークルの大地が魅力 |
| 南仏らしい暮らしを感じたい | ルールマラン | カフェやショップ、マルシェを楽しみながらゆっくり歩ける |
| 静かな村を散策したい | メネルヴ | リュベロンの景色と落ち着いた村の雰囲気を楽しめる |
| マルシェやアンティークを楽しみたい | リル・シュル・ラ・ソルグ | 水路や水車、マルシェ、アンティークショップが魅力 |
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プロヴァンスの美しい村を巡るモデルコース
5つすべてを1日で訪れるのは難しいため、レンタカーを利用して1泊2日程度で巡るのがおすすめです。
1日目:ゴルド→ルシヨン→メネルブ
まずは、リュベロンを代表する絶景の村、ゴルドへ。
村を散策したあと、時間に余裕があれば、近郊のセナンク修道院やボリー村にも立ち寄ってみましょう。
続いてルシヨンへ移動し、オークルの小道を散策。
赤やオレンジ色に染まった独特の景観を楽しみます。
その後、メネルブへ向かい、石造りの村をゆっくり散策。
リュベロンの景色を眺めながら、落ち着いた時間を過ごすのもおすすめです。
2日目:ルールマラン→リル・シュル・ラ・ソルグ
2日目は、リュベロン地方南側にあるルールマランからスタート。
ルールマラン城を見学したり、カフェやショップを巡ったりしながら、南仏らしい村の雰囲気を楽しみましょう。
その後、リル・シュル・ラ・ソルグへ移動します。
水路沿いを散策し、アンティークショップやブロカントを巡ったり、マルシェが開催される曜日なら市場を楽しんだりするのがおすすめです。
このルートなら、「絶景」「オークル」「静かな村」「南仏らしい街歩き」「水路とアンティーク」という、プロヴァンスのさまざまな魅力をまとめて楽しめます。
プロヴァンスの美しい村と街へのアクセス
今回ご紹介した村や街を効率よく巡るなら、レンタカーがおすすめです。
リュベロン地方には美しい村が点在しており、ゴルド、ルシヨン、メネルブ、ルールマランなどを組み合わせて巡るには、車が便利です。
公共交通機関だけで複数の村を効率よく回るのは難しいため、時間を有効に使いたい方にはレンタカーが向いています。
一方、レンタカーを利用しない場合は、アヴィニョンやカヴァイヨン、エクス・アン・プロヴァンスなどを拠点に、バスや現地ツアーを組み合わせる方法があります。
特に初めてリュベロン地方を訪れる場合は、移動手段だけでなく、各村の位置関係や観光に必要な時間も考えて、無理のないスケジュールを組むことが大切です。
フランスの美しい村を巡るなら、レンタカーが便利です。
ゴルドやルシヨンなど、公共交通機関だけでは移動しにくい場所も、車なら自由に巡ることができます。
フランスでレンタカーを利用する場合は、必要な運転免許証や書類を日本出発前に準備しておきましょう。
レンタカー会社によって条件が異なるため、予約前の確認も忘れずに。
料金や保険内容を比較して、自分に合ったレンタカープランを探してみましょう。
まとめ
プロヴァンスには、石造りの家々が斜面に連なるゴルド、赤やオレンジ色のオークルに染まったルシヨン、南仏らしい雰囲気を楽しめるルールマラン、リュベロンの丘に佇むメネルブ、水路やアンティークが魅力のリル・シュル・ラ・ソルグなど、個性豊かな美しい村と街があります。
さらに、番外編でご紹介したラコストもラコスト城やリュベロンの美しい景色を楽しめる魅力的な場所です。
「絶景を見たい」「かわいい街並みを歩きたい」「マルシェやアンティークを楽しみたい」など、目的によっておすすめの場所は異なります。
プロヴァンスを訪れる際は、ぜひ旅の目的や滞在日数に合わせて訪れる場所を選び、南フランスならではの美しい景色や街歩きを楽しんでみてください。


